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2010年4月 8日 (木)

『世界時計と針の夢 下』

「おねがい さよならをいわせて」

加速度的に変貌していくベスクの町。
アンスルの足止めの甲斐あって北鳥天文台に辿り着いた
シリルとルーカスは、
世界を構築していた<世界時計>の部品を集めて回る
ウィアード大佐に出会い、
バラバラになった<世界時計>を直し、異変が起こった
10年前に世界を戻す計画を知らされる。

<世界時計>を組み上げられるのは、その昔
<世界時計の夢>を見たシリルしかなしえないという事実。
そして、計画を妨げるべく手を伸ばしてくる
<身を焦がす怒り(ブラインド・ヒューリー)>。

刻一刻と迫る<世界崩壊>の日。
シリルは果たして<世界時計>を直せるのか。

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というわけで、本編はそっちのけで引き続き
アンスルライン拾壱號(以下アンスル)のもゑ語り。
苦手な人はすみやかに避難してー!

よいですか?んでは。

上巻末尾でシリルを逃がすために、身を呈して
敵を足止めしたアンスルライン拾壱號。
その結果、心臓をえぐられ、修復する間もなく
心臓の場所に石をつめられ(つまり修復できない)、
敵の本拠地へ運ばれてしまいました。
つまり、捕虜。
捕まえたのは同じように敵に捕らえられ恭順した
エイワズライン参號(以下エイワズ)。
早い話が同じ<クマバチ>だったわけですよ。
つか、アンスル目ぇ炙られるって痛い痛い痛い。
直ぐに治るけど痛覚あるから、しっかりあるから!

黒幕ガスに痛めつけられたアンスルが
気を失い見た夢は、昔の任務の風景。
アンスルが<クマバチ>でなく大きな白竜の形態で
救おうとして、救えなかった<世界>の夢。
いやもう、このときのお嬢が可愛らしゅうて、可愛らしゅうて。
アンスル(このときはアリーヴェン)との関係でひとつの
話ができちゃいそうな勢いじゃないですか!諸口センセ!

んで、夢から覚めて、ウィアード大佐のところへ戻ろうと
エイワズを説得にかかるアンスルは、
上巻よりもずっとずっと<個>が確立してる。
世界を壊した記録でなく、守った記録を持ち続けたい。
その<願い>の合間に見え隠れするのは、
「守れ」と命じられたシリルの顔。
『世界時計と針の夢』は副題にアンスル成長記録と
銘打ってもいいんじゃないでしょうかねぇ。

あとハニーネクターのくだりはいやに和んだ。
しみ込むと栄養があるように思えるんだ。だだ甘が。
その感覚はわからんでもないけど、可愛いなぁ。
その後のエイワズ脊椎引っこ抜き&紙袋投入も
なかなかにステキな情景ではありました。血まみれだけど。

んで、なんとかやってきた北鳥天文台。
たくさん居る<クマバチ>と<アンスルライン>シリーズたち。
それでもシリルたちに『アンスル』と呼ばれ返事をしていいのは自分だけだ
ってのは、もうね親バカ目線で「大きくなって、アンスル・・・」という感じ。
で、つづくシリルとの再開のくだりとか・・・もう、もうっ!
もうね、シリルと結婚したらいいよ、アンスル。
なんだかんだいってもお互い大切に思ってんだし。

そして、世界時計が完成し、いよいよ
10年前に戻す前になって、

なって・・・

・・・

・・・・・・だめだ、ここは書いちゃいけん。
つーか、書けんよ。ほんま。

気になる方は是非ご自身の目で見ておくれやす。
わっちは富士見さんのエンディングよりも衝撃を受けたよ。

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てなわけで、『世界時計と針の夢』上下巻。
「続きが読みたい」って思いと「読み終えたくない」って思いを
抱えながら読み進めたのは久しぶりでした。

さて、もう1回読み返すかぁ!

世界時計と針の夢 下』 諸口正巳 C・NOVELS Fantasia 
ISBN:978-4-12-501108-0

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